どうも、カールです。

カナダはめちゃくちゃ寒いですw(これを書いた当時はモントリオール)
雪なんて余裕で積もりますし降りますし…(まつ毛や鼻水が凍りますw)
目の部分以外防寒具を身につけてるんですけどそれでも寒い!終いには顔がヒリヒリ痛くなってきます。
こんなに寒い国に住んだのは初めてです。
でもやっぱり美しいですね雪は。
特に晴れた日の川沿いなんて太陽が反射して雪が眩しかったり、水の青と雪の白がいいコントラストだったり。

今回は海沿いの美しい街、マンチェスターの映画です。
マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016)
Manchester By The Sea
DIR: キニースロナーガン
STR: ケイシーアフレック
         ミシェルウィリアムズ
         カイルチャンドラー
         ルーカスヘッジズ
あらすじ
過去にトラウマを抱えるリー・チャンドラーは兄が亡くなったと知りマンチェスターへと帰る。しかし、そこで甥っ子のルーカスの保護者として滞在しなければならなくなる。マンチェスターでの生活は辛い過去を思い出させてしまうのだった。





いやーケイシーアフレックのパフォーマンスはハンパなかったですね!

「つらい」とか「悲しい」とか一言も発せずにこれだけ悲しみを表現出来るものなのか、と唸らずを得ないです。まるで雪の冷たさのような痛みがひしひしと伝わってきます。
過去のトラウマも悲しすぎですし、彼の表情や会話の間、行動がこんなにもテンションを下げてくるので一人で観に行くことをお勧めします。

でもこの映画、コメディ要素もあります。特に甥っ子パトリックとの会話は笑う箇所が多いですね。
しかし、コメディ映画みたいに「ほら、ジョークだよ!」っていかにも笑わせてくる感じでは無いのでコメディ映画を期待しては見に行かないように。
この映画のすごいところは、すごく悲しい話とコメディのバランスが絶妙というところですね。
このバランスが取れてる状態のおかげで観てるこっちも少し気が楽になりますし、退屈しません。

カメラワークは特に目立つ部分は無いものの、ロングショットが多くリアルさを追求しています。(カメラワークを詳しく知りたい方はこちら)
そして、美しい音楽とマンチェスターの海と雪がまた絶望の話にを灯してくれる感じです。

前半は脈略もなくフラッシュバックが入ってくることがありますが、違和感もなく現在と過去の区別もすぐにつくと思います。
特にリーの過去に何があったのか明かされるシーンでは編集によって見てるこっちまでつらくなってきます。

もう本当に見てられ無いくらいなんですよリーは!!

リアルと言えばセリフがとてもリアルですね。かっこつけすぎても無いですしダサくもない。ここでもバランスが取れているのでリアルですね。

もう本当に見てて悲しいです。
程度は天と地の差ですが、僕も過去に何かとやらかした男ですのでその時のことがフラッシュバックして来たり夢に出てくるのがどんなにツラいか…
彼自身も悔やんで悔やんで悔やみまくったのでしょう。
でも悔やんだって過去をやり直すことは出来ない。そんな無力な自分が、あの時の自分が憎くて憎くてしょうがないのでしょう。
自分で自分のことが許せないのに平然と生きることを許されてることに更に怒りが増してくる。
マンチェスターには楽しい思い出が沢山あって、だからこそ彼を苦しめてる。
それはいくら罪を償おうとしてる彼でもあまりにもキツすぎることなのでしょう。


劇伴もショットも美しいしセリフも笑える風なのにケイシーアフレックの演技一つでものすごく悲しい映画になってます。
悲しい映画好きの俺には大好物ですけど2回目見たいとは思いません笑

では。




マンチェスター・バイ・ザ・シー [Blu-ray]
ケイシー・アフレック
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2018-06-06

P.S.
今までケイシーアフレックの高い声がすごい鼻についてたんですけど、今回は気になりませんでしたねw
むしろ、いい味を出してたと思います。