どうも、Carlです。

もう3月に入ってしまいましたね…
なんかつい2週間前にタイムズスクエアで年を越した気がしますが…時が過ぎるのは早すぎますね

学校の方も2学期に入って去年とスケジュールが変わってしまったのでなかなか簡単に映画館に行くことがままならなくなりましたが、それでも1ヶ月10本映画館で映画を見るという目標は今の所達成しています。
(リバイバル上映と去年の年末のおこぼれが半分なので新作100本映画館で見るにはまだまだ頑張らないとですね)
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ゲットアウト(2017)
Get Out

DIR: ジョーダン・ピール
STR: ダニエル・カルーヤ
アリソン・ウィリアムス
あらすじ
黒人のクリスは彼女であるローズの両親に挨拶しに行くのに不安を覚える。やがて次々とローズの家族の不可解な行動を目にすることになる。




2月に映画館で予告を見ているとある映画が目につきました。
というのも、Netflixオリジナルドラマで国内外で話題となったブラックミラー(2011-)のシーズン1の2話で主人公を演じたダニエル・カルーヤが出ているのです。

あまりネタバレになるので言いたくないのですが、この回のクライマックスでのダニエルの演技は半端ないですよ!
それまで顔も名前も知らなかったのにその演技がものすごく印象に残って記憶に突き刺さりました
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脳裏に焼き付いて離れないあの演技をする彼が主演する映画なので絶対見ようと決めていました。

そしたら…
まさかの有名映画批評サイト99%!
(前まで100%だったのに誰か一人下げたなw)

あまりこのサイトとウマが合わないらしく、そこまで手放しに信じているわけではないのですがこの数字はさすがに期待せずにいられませんでした。

あと僕はあまりホラー/スリラーのジャンルの大ファンではないです。
(シャマラン監督のスプリット(2017)は気に入りましたが、去年のドントブリーズ(2016)ライト/オフ(2016)はまあ楽しめた程度でした)

しかし今作には大いに満足しました。
じわじわと奇妙さが増していくサイコスリラーで僕の好みです。
最近のハリウッドホラー映画で多い早いペースの編集と音響だけで驚かす(英語ではjumpscareという)にはよく本当に跳んでしまうくらい驚きますがやはりその場限りのスリルであって僕には物足りません。
この映画は基本雰囲気や役者の演技で攻めてくるので居心地の悪さが長続きしてこのジャンルには最適です。
実際の幽霊や形のあるもので怖がらせるのではなく、人の行動微妙な間で得体の知れない恐怖を味わうことになりました。
ブレアウィッチプロジェクト(1999)もどちらかといえばこのタイプの映画ですね。現代のホラー映画が好きな友達は口を揃えて「つまらない」と言いますが、何せ映画が作り出す雰囲気で怖がらせるものなので友達と喋りながらケータイいじりながら何か食べながら見ても効果はないです。ベストな状態は夜2時頃に一人で見ることですねw)

突き詰めると、人が恐怖するものとは”理解のできないもの/こと”なのです。
幽霊などは”理解できないモノ”ですよね。白い着物を着た髪の長い女の人の幽霊は怖いですよね?それは幽霊が得体の知れない存在だからであって、仮にそれが人間だとわかっているのなら「あ、コスプレイヤーかな」で済みます。
この映画に幽霊は出てきませんが、登場人物がもれなく”理解のできないこと”とやってくれます。
目の笑っていない過剰な笑顔やいきなりキレ始めるなど「なんでこいつらこんなことやってるんだ?」と思わせるものです。終盤まで全くわかりません。実はこれがものすごく怖いw
(幽霊よりも現実感があるからでしょうか)

カメラワークも雰囲気作りを手助けします。(カメラワークの基本はこちら
エクストリームクロースアップ(ECU)ともクロースアップ(CU)とも取れない異様にん近い距離感は何か違和感を感じさせます。
そもそも会話中何度かロングショット(LS)からいきなりECUに切り替わったりするのでそこも違和感です。
(普通映画ではLSなどでまずキャラクターを全員移して配置を観客に把握させてからミディアムショット→CUなどと会話の内容によって段々ショットを変えていくのが普通なのです)
終盤に出てくるショットでは妙に左右対称で非現実的です。

さらに、ミステリー要素もあります。
クライマックスまでにかけての登場人物たちの不可解な行動は映画を見終わる頃には「なるほどー」と納得し、もう一度見たくなります。
しかもその”種明かし”も「あれはこうで、それはこうだったからだよ」と答案用紙を見せてくれるものではないのでグッジョブです。
(伏線回収は好きですが、ご丁寧に説明される展開は嫌いですのでw)

ダニエルくんの話をしましょう。
まず彼の演じるクリスは頭がいいので従来のホラー映画のように「おい、こうすればよかったじゃねーか」とイライラせずに済みますw
そして、さすがやっぱり演技の方は見込んだだけありました。
ストーリーの盛り上がりに合わせて、クリスの感情がキャラがブレることなくしかし徐々に少しずつ高ぶっていくのがわかります。
これから彼がもっと売れることを期待すると同時に彼なら絶対に売れるという安心感すら感じます。
(調べたらボーダーライン(2015)にも出ていたんですねw)

この映画には明らかに人種差別的表現があり、服装や車の色にまで細かく描かれています。
ラッキーなことに僕の周りには人種差別者などいなく、もはや過去の産物なのではないかとすら感じ始めているところです。
アメリカの情勢を見ると明らかに違いますが
国民の95%が日本人である国でもアメリカの田舎での人種差別の具合や差別される側がどんな思いをしているのかわかると思います。
監督のジョーダンピールも黒人なのでその辺は多分自身の経験を基にして描いていると思うのでリアルなはずですよ。

このように矛盾がなくリアルだがとことん楽しめるスリラー/ホラーなら大歓迎です!
まあRotten Tomatoesで99%はさすがにやりすぎでは…という気もしますが、近年のホラーファンでも楽しめるように仕上がっていると思います。

では。

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P.S.
ジョーダンピール監督は去年キアヌ(2016)というコメディ映画を撮っているのですがジャンルが全く違って笑いましたwしかし、この映画の中にも一人ギャグ要員がいてとても面白いですよ
キアヌ [Blu-ray]
ジョーダン・ピール キーガン=マイケル・キー
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2017-10-18